“ この記述では「演歌(艶歌)」はあくまでも明治・大正期のそれであって、若い歌手による「艶歌調」の歌の録音が新たな現象であると明示されています。
さらにいえば、この「70年版増補語」に項目が立てたられていること自体が示唆的です。「増補語」の分類「軽音楽」に含まれている項目は「演歌(艶歌)」を含めてわずか四つで、残りの三項目は「アート・ロック」「イージー・リスニング・ミュージック」「ポップ・カントリー」です。こららと同様に、「演歌(艶歌)」が1969年の大衆音楽に関する代表的な「新語」として選択されているのです。”
- 創られた「日本の心」神話 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史 (光文社新書) [新書] 輪島 裕介 (著)
さらにいえば、この「70年版増補語」に項目が立てたられていること自体が示唆的です。「増補語」の分類「軽音楽」に含まれている項目は「演歌(艶歌)」を含めてわずか四つで、残りの三項目は「アート・ロック」「イージー・リスニング・ミュージック」「ポップ・カントリー」です。こららと同様に、「演歌(艶歌)」が1969年の大衆音楽に関する代表的な「新語」として選択されているのです。”
- 創られた「日本の心」神話 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史 (光文社新書) [新書] 輪島 裕介 (著)