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"北朝鮮に影響力のある中国の説得に期待? 金親子の暴発を防げるのは中国?日本マスコミの北京への過剰というより、ありえない期待を書くのは何が理由だろう。 おかしな分析と報道をしている。ほぼ全てのマスコミで..."

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北朝鮮に影響力のある中国の説得に期待? 金親子の暴発を防げるのは中国?日本マスコミの北京への過剰というより、ありえない期待を書くのは何が理由だろう。

おかしな分析と報道をしている。ほぼ全てのマスコミである。北朝鮮の暴発を防ぐには中国に、その影響力を行使して貰おうとばかり、勝手な期待を寄せているのだ。

不思議な話である。江沢民も胡錦濤も習近平もいの一番の外遊先に平壌を撰んだ。ことし五月、突如中国を訪問した金正日は、北京で重要な会合をドタキャンして列車で瀋陽へ向かった。中国共産党が激怒したらしいが、怒りの表明はなかった。

八月にも金正日は中国に現れ、遼寧省から吉林省を訪問した。滞在先の長春へわざわざ飛んで行き、金将軍様に挨拶したのは胡錦濤だった。

あべこべだろう。とくに中華世界の秩序から言えばあり得ないことだ。皇帝が朝貢してくる王様に挨拶に行くだろうか?
 
82年、中国は外交謀略を用いて天皇皇后両陛下の訪中を要請し、宮沢政権はこれに応じて世界に赤恥を曝した。

江沢民は訪日したときに宮中晩餐会に人民服を着用して、ふんぞり返った。習錦平はごり押しして拝謁を強要したが、天皇陛下の前で傲岸にふんぞり返った。つまり、これが中国の伝統的な「官場」政治の見せ場であり、皇帝のふるまいを王様(王権を北京皇帝が授与する図式)に見せつけなければ、天命の天子とは言えないからである。

ところが胡錦濤がわざわざ長春に現れた金正日のところへ挨拶に行ったのだ。どちらが宗主国で誰が皇帝なのか?

ここまで中国が手を焼く理由はなにか?簡単である。核兵器である。

北朝鮮の核は突如、北京へ向かうこともあり得るシナリオであり、核兵器を北朝鮮が保有した以上、北京はキッキュウジョとして謙(へりくだ)りだしたのである。こうした物事の本質が日本のマスコミでは理解されていないようである。



- 物事の本質がマスコミでは理解されていない 宮崎正弘 | 杜父魚文庫ブログ: 2010.11.25 Thursday (via nandato)

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