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- 【インタビュー】「罫線が大好きな日本人に米国人開発者が驚愕」 - グレープシティ 八巻氏 | エンタープライズ | マイコミジャーナル (via tiga)
米国と日本の間には、「商用ソフトウェアの利用姿勢という点でも非常に大きな文化の違いが見られる」(八巻氏)という。
日本のユーザーは、ベンダーに対して完璧な品質を求める傾向にある。「お金を出して買うのだから、バグなどなくて当然だ」という意識の人がほとんどのようだ。
一方、米国は品質に対して非常におおらか。たとえ商用製品であっても、「バグは修正してもらえばよい」と考える人が多く、「不具合を報告できる手段があって、それに対応してくれる体制が整っていれば良い」という風潮があるようだ。
「米国のユーザーは、一緒に製品を良くしていこうという意識が強いのかもしれません。そのことが”ユーザーコミュニティ”が盛んな理由の1つでもあると思います。そのため、日本と米国ではベンダー側の対応も大きく違っていますね」(八巻氏)
例えば、日本のベンダーは新しいOSがリリースされると敏感に反応し、動作確認テストを実施して、問題がなければ対応環境に記載する。しかし、米国のベンダーは「問題があったならば直すよ」という姿勢で、動作を保証するケースはほとんどない。事前に問い合わせを受けても「何か不具合があったわけでもないのに、なぜそんなことを聞くんだ」とさえ思うのだという。
「そのような雰囲気の中で作られた製品をそのまま日本で販売するわけにはいかないため、グレープシティでは独自の観点で一からテストを実施しなおし、日本のユーザーに満足してもらえる品質を確保していました」(八巻氏)
こうした日米の違いについて、八巻氏は「一概にどちらが良いとも言えない」と前置きしたうえで、「厳しいユーザーによって育まれた”品質を追い求める姿勢”は日本の大きな強みになる」と語る。
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