沖縄で専門学校を運営する学校法人KBC学園。昭和1983年(昭和58年)に創立され、今年27年目を迎える専門学校グループだ。現在は、7つの専門学校を擁しており、どの学校も沖縄での知名度は高い。
創業者の大城真徳氏は税理士として税理士事務所を開設し、県内で多くのクライアントの顧問税理士事務所となっている。税理士として、顧問先企業に 足を運ぶたびに、「先生、お知り合いにいい方はいませんか。人材で困っているのです」という相談を持ちかけられたそうだ。こうした、相談を持ちかけられる のは1社、2社という数ではなかった。募集しても応募がない、あるいは合う人材が来てくれない、また既存社員の不満など、沖縄では、圧倒的に多い(ほぼ全 部と言っていい)中小企業の経営者は、とにかく人材に関する問題で困っていた、という。
こうした状況を見て、大城氏は自らも教育に携わろうと考えた。机上の空論だけではない実学を教える教育機関を作ろうと、KBC学園は創立された。今でもこうした“志”は引き継がれ、教職員全員に行き届いている。
こうして27年前に創業された翌年には、1校目の専門学校が開校した。それから、半世紀の時が過ぎ、今では7つの学校を運営している。
現在、沖縄県内の高校を卒業し進学する方のうち、約4分の1の学生がKBC学園グループの学校に入学する。「沖縄においては専門学校に行くならこ のKBC学園グループ」、といっても過言ではない状況だ。社会に出てからいつまでも活躍できる人材になる“永久戦力”の育成を教育の基本に置いており、卒 業生は地域の企業から圧倒的な支持を得ている。
KBC学園グループの美容系の専門学校であるビューティーモードカレッジの卒業生たちの多くは、そのレベルの高さから、卒業するずいぶん前から沖 縄以外の美容室への就職が決まるそうだ。同グループの他の専門学校の卒業生たちも沖縄県内の企業から圧倒的に高い評価を得ている。
また、(日本中の)専門学校は、通常2年間のカリキュラムが組まれているが、KBC学園のある学科では、2年コースの学生のうち数十%の学生が3
年コースに転籍し、中には4年コースに移る学生もいる。入学時点ではそれほど勉強することが好きでない学生が多いようだが、入学し資格を取得し、自分自身
に自信が付いてくるとどんどん勉強したいという思いが高まっていくようだ。学校に通うことで、そして授業を通じて、学生たちはこれまでの既成概念を打ち破
り新しい自分になって卒業していく。そして社会で活躍する人材になる。
この専門学校の経営理念・教育理念・教育スタイルは、全国の専門学校から注目を浴び、多くの同業者が参考にしているそうだ。
今のところ、沖縄以外での専門学校設立は計画していないようだが、この学校法人はまちがいなく、“日本が注目する沖縄企業”の1つと言えるだろう。
”- 沖縄の約4分の1の学生が入学!? 全国から欲しがられる人材をつくる学校のヒミツ|業界別 半年先の景気を読む|ダイヤモンド・オンライン (via darylfranz)