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- 緊迫!シャープ “切り札”IGZO液晶に黄信号 矛盾するオンリーワン戦略(2) | 企業戦略 | 投資・経済・ビジネスの東洋経済オンライン (via katoyuu)
今年の春ごろまで、シャープは、「年末商戦の目玉であるウルトラブックにIGZOが採用されていく」(幹部)と意気込んでいた。実際、ヒューレット・パッカードやデルなどに猛烈に営業をかけた。にもかかわらず、大口受注は入らなかった。任天堂のゲーム機「ニンテンドー3DSLL」にも提案したが、「任天堂はコスト増につながる過剰スペックを望まなかった」(関係者)という。こうした失態続きに、シャープ社内からもIGZO戦略に対する疑問の声が上がっている。ある幹部は、「経営トップは、『オンリーワン商品』と『オンリーワンデバイス』を混同しているのではないか」と周囲に漏らしているという。
カメラ付き携帯電話、プラズマクラスター搭載の空気清浄機、液晶テレビ「アクオス」──こうしたオンリーワン商品の数々は、2000年代前半までのシャープを牽引してきた。しかし部品となると、「唯一である」ことが裏目に出る。
時代を席巻するアイフォーンやギャラクシーの年間販売台数は数千万から億という単位だ。アップルは、リスク分散のために部品を複数社から購買する。つまり2社以上の企業が造れる技術しか採用しない。シャープしか造れないIGZOは、このままではアイフォーンに採用されることはまず、ない。
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