“余談になりますが、私の周囲の教職員の多くは「不良の方が人情味があっていい。優等生は冷たいし、場合によっては教職員をなめている」というようなことを思っているような人たちでした。中学３年生のときの担任の先生はほとんど同じ言葉を年度初めの挨拶で私たちに伝え、非常に不公平な扱いをしてくれました。一種の差別宣言をしてくれたわけです。事実中学での喧嘩というか争いごとについてはその担任が関わると必ず私が悪者になりました。たとえば不良の生徒が私の鞄を勝手に持って行って、私が追いかけるのを楽しんでいるような様子で、鞄をパスしあって私に返そうとしませんでした。気に入らなかったので、スチール製の机を持ち上げて一番近くにいた人の後頭部を一撃し、そのまま机を持って鞄を持っている人を追いかけ、校庭まで逃げたので、校庭で周囲に人がいないことを確認して、鞄を持っている人に机を思い切り投げつけました。机と鞄を回収しに行くと非常に不機嫌そうで、なおかつ痛そうにしていたのですが、そのころのささくれた気分の私にとっては彼の痛みなど知ったことではなく、何かいらんことを口走ったらその場で机の一撃を加えようと思っていました。そのときの裁定は私のやり過ぎというものでした。不良を可愛がるのはかってでしょうけれど、不良が一般の生徒の迷惑にならないように管理するのが教職員の仕事なのではないかとそのとき思いました。で、そういう依怙贔屓がその後大変な事件につながっていくことになります。”
- 不条理: 中国伝統武術・八卦拳 (via fukumatsu) (via imai78) (via johnnys) (via sjmp) (via otsune)
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