電子書籍にはその書籍をどのフォーマットで電子化するかと、そのフォーマットに対応したリーダーアプリがセットで必要。世界標準と言われるePub形式は縦書きやルビの表示ができないので日本語の書籍には問題がある。そこで、独自のリーダーアプリが必要になってくるわけ。
ダイヤモンド社は個々の書籍を単独のアプリとして売っている。Dreaderだけをダウンロードして、書籍をダウンロードして、というのは面倒くさいでしょ、というユーザー視点の考え方をとっているのだ。
でも、他の出版社はちがう。リーダーアプリだけをダウンロードさせる。これを起動すると登録しなさいと言ってくる。登録ボタンを押すとSafariが開いてその出版社のECサイトに連れていかれる。そこで名前などを登録して読みたい書籍を買う。それからまたリーダーアプリに戻ってさっき買った書籍を読む。このやり方がすごく多い。
でもこれはどうなの?そうとう面倒くさいよ。途中でイヤになる。イヤになって、もう買うのやーめた、って人も多いんじゃないか。
どうしてこの面倒くさいやり方を採用するところが多いのかは、はっきりしている。Appleに30%もってかれたくないからだ。リーダーだけをアプリとして無料配布する分にはAppleにお金は落ちない。それとは別に用意したECサイトでお金を落とすようにすれば支払われた金額はそのままその出版社のものになるわけだ。
でも、このやり方は結果的に損だと思う。ぼくみたいに熱心に研究しようという意図がないと、途中で離脱する確率が高まる。その率は30%じゃ済まないんじゃないかな。だから、ダイヤモンド社のやり方がお得だと思うよ。
とは言え、ダイヤモンド社のように個々の書籍を単独でリリースしていった場合、どうなるのか、という問題も出てくる。iPadの画面をどんどんどんどん書籍が埋め尽くしていったら、しまいにはどこに何がどうなってるのかわからなくなる可能性があるわけ。
だったらAppleデフォルトのiBooksで売ればいいんじゃないの?うーんでもいまのところは、日本語の書籍を売れるようになっていないそうなんだよね。
”- <e-Reading>Kindle日本語対応でややこしくなってきた - クリエイティブビジネス論!〜焼け跡に光を灯そう〜 (via otsune)