「現在は子供が自由に手に取れる一般の漫画売り場に、
本来18禁コーナーに設置されるべき漫画が陳列されているのが現状です。
青少年にふさわしくない漫画等を東京都が不健全図書として指定し、
成人コーナーへの移動を販売者に義務付けるという内容の改正案を
都議に提出していましたが、
『表現の自由』を侵害する恐れがあるとの反発があり、
6月の議会で否決されてしまいました。
9月の議会手出を目指したいのです」
と説明しながら、参事は
幼女の写真集とDVDを数点、
どう見ても通常の書店のコミックスの棚には並ばない18禁コミックスを数冊を
「おかあさんたちはこのような恐ろしいものが、普通の本屋で、
子供たちの手に届く形でおいている事を知らないので、こうして持ってきているんです」
と言いながら、約50人近くの父兄(PTAなのでほとんどが母親)
に、回覧させはしめたのです。
子供の保護とか、子供が危険な目に会っていると言いつつ、
回覧された写真集やDVDのパッケージに映る子供の顔にめばりしていないので
個人が特定できる恐れもあるのでは?
コミックの方は、過激な性表現シーンすべてに付箋を貼ってあり、
あえてそこを見るように指示し、
「このような本が、「ドラえもん」や「クレヨンしんちゃん」と同じ棚に並べてある」
と言い切りる姿には、ものすごい違和感がありました。
さらに
「青少年を不健全なものから守るために、毎月資料として、
このようなDVDやコミックスを私たちは買ってチェックをしている」
とも言いました。
私は都内の主だった書店を歩いていますが、そんな無分別な書店は見た事がありません。
仮にそのような書店があれば、その書店を摘発すればいいのです。
そしていくら青少年のためとはいえ、毎月大量に出るコミックスの中から
自分たちが「ヒドイ」と思う基準の本を探すために、
税金(都税)も使っていると言っていました。
1冊2冊ではなく、それなりの数を買うという事に、
都税を使うとはどういうことなのでしょう。
これは毎月どのように経費をいくら使っているのか、
都民に知らせる必要があると思います。
そして(これは個人的感覚ですが)買い込んだエロ本を総なめに見て、
付箋を貼って行くという行動は、果たして健全な姿勢なのでしょうか?
この事態に出くわした瞬間から、今日に至るまで未だに疑問なのです。
- 空の森 : 東京都青少年健全育成条例。推進派への疑問 (via katoyuu)