“ 「演歌」という語が1960年代(むしろ昭和40年代というほうが正確でしょう)に音楽産業の中で一つのジャンルとみなされてゆく過程と、それが「真正な日本文化」として高い評価を得てゆく過程は相関しています。というよりむしろ、ある種の知的な操作を通じて「演歌」というものが「日本の心」を歌う真正な音楽ジャンルとして新たに作り出されたのです。”
- 創られた「日本の心」神話 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史 (光文社新書) [新書] 輪島 裕介 (著)
- 創られた「日本の心」神話 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史 (光文社新書) [新書] 輪島 裕介 (著)