ノーベル平和賞、出席するな…中国が各国に圧力 : 読売新聞:
12月10日にオスロで開かれる中国民主活動家・劉暁波氏(54)のノーベル平和賞授賞式典への出席を見合わせるよう、中国政府が各国に圧力をかけていることがわかった。
AP通信が4日、伝えた。
同通信によると、オスロ駐在のフィンランドなど複数の国の外交官が「彼は犯罪者で、ノーベル賞授与は中国への内政干渉だ」として出席を控えるよう 求める公式書簡を中国大使館から受け取ったことを確認した。式典で劉氏支持の声明を出さないようクギを刺す文書もあった。中国政府は、北京駐在の外交団に も働きかけをしているという。ただ、ドイツなどは出席を明言するなど、働きかけが逆効果となる可能性がある。
授賞式典には、ノルウェーの国王ハラルド5世や同国閣僚が出席する。駐オスロ各国大使ら約1000人が招待され、招待状も発送済み。ノーベル賞委 員会のルンデスタッド事務局長によれば、中国大使館にも招待状を送ったが、あらゆる郵便が開封されないまま返送されてきているという。