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- 日本は世界最悪の「格差社会」である 「老人の高福祉・若者の高負担」が経済を衰退させる JBpress(日本ビジネスプレス)
ところが、日本は世界でも珍しい、所得再分配で格差が悪化する国なのだ。
OECDの対日経済審査報告によれば、全年齢のジニ係数(高い方が不平等)で見ると、日本は所得再分配前の「市場所得」では調査対象となった14カ国のうち11位だが、再分配後の「可処分所得」では5位と順位が上がっている。
これは日本の社会保障が、所得再分配の機能をほとんど果たしていないためだ。政府の今年度予算では社会保障費は27.3兆円だが、この他に厚生労働省の所管する特別会計を含めると社会保障関係費は111.6兆円。その70%以上が年金・老人福祉に使われている。
つまり、日本の社会保障は、豊かな人から貧しい人に所得を再分配するのではなく、勤労者から高齢者に所得を移転しているのだ。
老人の主要な所得は年金なので、所得は少ないように見えるが、日本の家計貯蓄の3分の2は60歳以上が持っているので、資産ベースで見ると、日本の社会保障は貧しい若者から豊かな老人への「逆分配」になっている。
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