“新聞に比べるとネット言論の質は低い――。もはや一部の新聞社幹部や研究者ぐらいしか言いそうもないことをあえて指摘してみたい。ブログやSNSに代表されるソーシャルメディアの登場によって誰もが情報を発信できるようになり、ネット上のコンテンツは膨大になった。だが、その質はネットユーザーが批判する既存メディアにとうてい及ばない現実もある。メディアを持つことで満足するフェーズはそろそろ終わりにして、質を上げる取り組みについて議論すべきではないか。”
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率直に言って、藤代さんの提起している議論自体の、質が低い。
マスメディアがこれまで何を背負ってきて、どういう歴史の上に立っているのか。それを踏まえた上で、そしてそれらを抱えているがゆえに今日社会とのフィット感を失いはじめているという現実。そういう諸々の要素が絡み合った複雑な状況と、ネットにおける表現活動やコミュニケーション(言論という言葉には「論壇臭」が漂うので使いたくない)とを、一緒くたに取り扱っているのが、まず一つめの大間違い。
そしてそのギャップの質量をちゃんとはかれていないから、個人のライティング・スキルで埋めましょうみたいなシャビーな話に落とそうとしちゃうのが、二つめの大間違い。喩えるなら、4マスや電通の業績が急降下している現実のややこしさを、そんな個人がどうこうってな話で解けるとでも思っているの?それ醤油でみそ汁作ろうとしてない?ということ。
そして岸博幸のクソコラムとか、こういう質の低い議論を垂れ流してしまうNIKKEI NETこそ、マスコミの質の低下を象徴する事例なんじゃないの?というトートロジーで締めてみる週末の夜。
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コメントが無駄にうまい。
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